先ほど、マネックス証券の週一コラムの原稿を書き終えた所なのですが、
色んな意味で、入れられなかった内容をちょっと書きます。


今回のテーマは新年から続いたクロス円の下落について

特に資源国通貨と呼ばれる銘柄については
原油の下落要因がもろに来て、「対円」のみならず下げ幅が大きくなっています。


問題なのは、アベノミクス以降、「円キャリー」の復調があり、
ふたたび「高金利通貨」のスワップ目的のトレーダーが増えていたこと。

特に初心者トレーダーの方が、
デイトレやスキャルだと技術が要るから、
「持っているだけでおこずかいになるスワップ金利トレードを始めよう🎵」
という気軽な気持ちで始められた方が多かったようです。

それが、今年に入り
ドル円がまさかの120円割れどころか、116円台まで円高が進むとは・・・
他のクロス円も
直近の記録を塗り替える銘柄が続出していますよね。


スワップ金利はハッキリ言って「ススメの涙程度」にしかなりません。
為替差損が短期間にこれだけ減ったとしたら、
「気軽に♪」とは言っていられません。

今朝の窓開け時も『クロス円』が狙われ

ドル円は昨年のチャイナブラックマンデーといわれる
8月24日以来の安値116.70円を付けています。(今は117円台に戻っています。)

他のクロス円も軒並み下落。
そこで「そろそろ底値をつけて、上昇するのでは?」という予想も出始めていますが

そもそもFXに「底値」とか「値ごろ感」「お買い得」というものはありりません。
(2つの国の通貨交換なだけですから)

クロス円だけが妙に『株っぽく』語られてしまうのは、
長期的円安トレンドが長く続いたからでしょう。


まぁ、それはいいとして
この南アフリカランド円だけは深刻です。

南アフリカランド円は、新興国のインフレ懸念の大きい通貨ですが、

スワップ金利が非常に高く、資産運用として「日本」では
南アフリカランド円の買い持ちで人気を博した銘柄です。

(私もその昔、やっていたことがあり当時は1ランド:12円前後でした。)


それが今やこんな事になっています。⇓⇓⇓

■南アフリカランド円1時間足
111ZARJPY1時間足

1月1日高値:7.773円から下げはじめ、今朝の窓開け狙われて一気に6.362円

一ケタ銘柄で「1円以上の下落」はヤバいです。

そしてこの価格、この10年来での最安値価格なんです。



■南アフリカランド円「月足」
111ZARJPY月足


2006年に19.744円だった南アフリカランド円は
リーマンショックを経て、
どんどん下落しついに半値以下の6.3円になったという事がわかります。


ここ10年の間、ずっと南アフリカランド円を買持ちしたとしても
高金利スワップの恩恵よりも、
為替差損に悩まされたに違いありません。


この南アフリカランド円だけは、
他の資源国通貨の長期投資とは意味が違い、リスクが大きい事がわかります。


安易に手を出さないようにしましょう。


今の相場では、スワップ投資は通用しません。
出来れば「チャート」をしっかり読めるように経験を積み

「売り」と「買い」を抵抗なく取引できるようスキルを磨いてください。




 *:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*

  にほんブログ村 為替ブログ FX デイトレ派へ


3万円からのFX投資生活 Facebookページ
3万円からのFX投資生活 Google+1ページ
【電子書籍】トレーダーボリ平のバイナリーオプション攻略法 Facebookページ  

 
スポンサードリンク